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MEGALOG

「昭和の問題児」「紅の人食い鮫」etc...数々の異名を持つ
FLEX AGENTの職人メガロさんの四次元殺法的考察。

「切ない~眠れない夜を数えて~」ってか。
2011.06.24


はい、ありがとうございました。泣ける歌ですね。


ごきげんよう、エージェント・メガロです。
前回に引き続き、さだまさし先生の「春告鳥(はるつげどり)」の解読をしちゃいます。

恋人と二人でひっそり京都を訪れます。
主人公は、最愛の「そのひと」との別れが
近付いている事に気づき始めています。


これが、前回までのあらすじでした。




[第2回]==========================================


>鏡のまどろみのくだかれて
>錦の帯の魚のふためいて


椿の花が水の上に落ちて、それまで鏡の様に静かだった水面を
波紋が崩します。
それに驚き、「錦の帯の魚」これは「鯉」でしょうね。
池の中にいた鯉が慌てふためきます。

ここ重要です!
単なる叙景詩(風景を詩であらわしたもの)であれば、上記のままですが、
これはまさに主人公の心情を表している「叙情詩」なわけです。

砕かれたのは水面ではなく、主人公の「心」。
それまで半信半疑だった別れの予感は、いよいよ確信に変わったわけです。
主人公の心は、大きく動揺します。
それを水面の揺れに重ねているわけですね。

そしてもう一つ。
その揺れで、池の鯉が慌てふためいたと言っていますが、
この「鯉」は、つまり「」。
それまで平静を装っていた二人の恋が、バタバタしはじめた事を表しています。


>同心円に拡がる紅のまわりで
>さんざめくわたしの心


重要な事なので、作者ももう一度言っていますね。
「揺れる水面を見て、わたしの心が騒いだ」って。

拡がった紅」とは、単に錦鯉の魚影だけだったのでしょうか?
僕が思うに、主人公は恐らく女性だと思います。
女性らしさを象徴する「紅」の赤さとは、
セックスアピールであるという解釈をする人もいます。
主人公には、恋人である「そのひと」の言葉や態度によって崩され、傷付いた
自分の心が流した「血」のように見えたのかもしれません。



>春の夢    朧気(おぼろげ)に咲き
>春の夢    密やかに逝(い)く

「春の夢」というのは、主人公が夢見ていた二人の幸せな未来の姿。

何の前触れもなく芽生えた「そのひと」との恋は
何の確証もないまま、ぼんやりと今日まで続いたけど、
まるで賞味期限が来たように、誰に知られることもなく終わろうとしている。

「終わる」という意味を「逝く」という言葉で表しているところが重要です。
「逝(い)く」とは、「死ぬ」という意味ですね。
椿が散る姿も「」を意味すると前回言いました。



>古都の庭先 野辺の送り(のべのおくり)
>ふりむけばただ閑(しず)かさ

そして、とりあえず1番の締めくくりの節になりますが、
野辺の送り(のべのおくり)」とは、昔の京都で行われていた密葬のことです。
ここにも「」を意味する言葉が出てきましたね。

よく僕等は、誰かと出会ってビビっと来た瞬間を
恋が生まれた」とかって言いますよね?(…言わないか?)
でも、失恋したことを「恋が死んだ」とは言いません。
始まりだけは擬人化するくせに、終わりは「自分が失った」と捕らえているからです。

主人公は、恋を最後まで擬人化しているのだと思います。
「生まれたものが終わる」つまり「死ぬ」。
今日は、二人の恋の葬式の日なのだと思っているのではないでしょうか。

ジタバタしても、もうどうにもならない「恋の死」を
ひっそりと葬った後に残ったものは「閑(しず)かさ」だけ。

「静かさ」ではなく「閑かさ」という表現をしています。
「閑かさ」には「動きが全く無い様」という意味があって、
ここでも単なる静寂ではなく、んでしまった後の、もう絶対に動かない様を
表していますね。



ど~~~ですか!?
結構重い感じになってきちゃいましたよ。

でも、なんかやっぱり、凄いなぁって思っちゃいます。(笑)
失恋の歌を、こんな言葉で表すことのできるアーティスト様って
他にいます???

ちっちゃな話を大袈裟に言っているのではないと思うのですよ。
大きい、小さいではなくて、
その恋が、その人にとってどれだけ大切だったのか
失う時の気持ちが、どれだけ辛いのか、

口語では伝わらない「」の部分を
こんなに強く、美しく表せるなんて…

尊敬します。まさし先生。




ではここまでを、21世紀風に変換したらどうなるか
予想してみます。

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今日あなたと久しぶりに会った
季節は桜舞い散る春

どうしたの?
私を見て
あなたの気持ちがわからないよ
春なのに切ないよ

他に好きなひとがいるって気付いてた
でも信じてた

もう終わりなのね
Say Good Bye…


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…とまぁ、こんな感じっすかね。(笑)
「春」といえばやっぱり、桜が舞い散らないとね。

…にしても、これは…薄っペラいなぁ~~~~~~~(爆)




さて、
第3回はいよいよ2番の歌詞を解読しますよ!

みのがすな!

 

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